本の紹介「フィンランド・メソッド入門」
DATE:09-11-21 Category:Books
主にフィンランドの教育について紹介している本です。
OECDの学力調査で好成績をおさめ、教育先進国として注目されいます。
フィンランドの教育は発想力を重視したものであり、実際、フィンランド初の発明物は多々あり、世界初の携帯電話、エレベーター、ルアー(釣り)などがあります。
社会的にも、税金は高いものの教育や医療はすべて無料です。女性の社会進出も進んでいるようです。
「さあ、カルタを書きましょう!」
三年生の教室に先生の声が響きます。フィンランドの小学校で、生徒に何かアイデアを出させるとき、決まって先生はこう言うのです。
カルタというのは、マインドマップのことです。
小学校三年生と四年生の時に、徹底的にカルタの書き方を勉強し、発想力の基礎を作ります。
正直、日本の教育とはレベルが違います。少なくとも僕が小学生の頃に受けた教育は、社会に適合するためだけの教育でした。
この本は実際にフィンランドでの教育方法を紹介すいるだけでなく、簡単なカルタの書き方など、実際に行動に移せる内容が書かれています。
「ミクシ?(どうして?)」
フィンランドの小学校で、一番よく聞く言葉がこれです。生徒が発言すると、先生が即時「ミクシ?(どうして?)」と聞くのです。
思考方法でも「SO WHAT?」を繰り返し、問題の本質に迫るというものがありますが、フィンランドでは小学生の頃から、ミクシ?で理論的な思考を学びます。
またコミュニケーション能力も重視しており、積極的にクラスの班単位で議論を行います。
その議論もレベルが高く、言い負かされて泣き出した生徒がいると、班長は泣き出した子に「それはルール違反だよ」と言います。
ひょうきんな男の子がふざけた内容の発言をしているとき、まじめそうな女の子がそれをさえぎって発言を始めたことがありました。それを見た班長は、ふざけた内容の発言をした男の子ではなく、それをさえぎった女の子を「ルール違反だよ」と注意したのです。
彼らは独自に議論のルールというものを定めているのです。
1 他人の発言をさえぎらない。
2 話すときは、だらだらとしゃべらない。
3 話すとき、怒ったり泣いたりしない。
4 分からないことがあったら、すぐに質問する。
5 話を聞くときは、話している人の目を見る。
6 話を聞くときは、ほかのことをしない。
7 最後まで、きちんと話を聞く。
8 議論が台無しになるようなことは言わない。
9 どのような意見であっても間違いと決めつけない。
10 議論が終わったら、議論の内容の話はしない。
日本の国会議員の議論も注されてしまいそうな内容です。
特に10番はレベルが高いです。
ここに紹介したのはこの本の一部ですが、これだけでもフィンランドの子ども達のレベルの高さがわかると思います。
これから望む望まないに関わらず、国際的に勝負しないといけない時代になるはずです。
日本人が世界で活躍できるよう、日本の教育も大胆に変革していって欲しいと思います。
この本はフィンランドの紹介だけでなく、実践的な思考術の本でもあります。
理論的な思考を学びたい方は是非読んでみてください。
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